哀愁のギタリストのモノローグ

PCは去年の１１月より始めて８ヶ月になります。師匠

に毎週木曜日遊びがてら教えて頂いています。最近覚え

たのが、複数のCDを取り込んでその中から好きな曲を

ピックアップして好みの一枚のCDを作ることです。

しかし一曲々聞いてより分ける作業がめんどいのです。

一昔前はそうして作ったお気に入りのCDを二三枚もって

ドライブするのが夢でした。しかし今はあまり車に乗ら

ないし音楽自体聞きません。還暦過ぎて二年やはり年で

すね。PCも難しくて中々覚えられないし。
  

昔何かの本で読んだ事があるのですが　ギターの名人

の演奏は　フラフラして酔っぱらっているようだ　と

これは感情移入過多で　テンポルバートの使い過ぎ

だからです　私はこの感情移入は　プロ　セミプロ　

アマ　有名　無名等で随分変わると思います　

余り演歌とかカラオケには縁どういのですが　先生は

詩をよく理解して　その人の気持ちになって　心で歌

いなさい　と教えられると思います

少々お歳を召してらっしゃるオネーサマ　　　　失礼

が悲劇のヒロインになりきって　顔を歪めて　哀愁感

を漂わせ　アナター　アナター　もう一度逢いたいーー

と歌われても聞いている方は

素人のど自慢大会で　亡き母を思ってうたいます

オフクロサン　オフクロサン　と涙を流さんばかりの

光景を目にすると　感動どころか　見ているこちらが

気恥ずかしくもなります

名もない私たちは　歌であれ　踊りであれ　楽器演奏

であれ　過度の感情移入はさけるべきです

プロの人達の表現を　そのまま模倣してはいけません

自分の趣味を披露させて頂くときは　聞いて頂く　見て

頂くという謙虚な気持ちと曲調が何であれ　さわやかさ

を忘れない事が一番だと　私は思います





  

ギターの練習は毎日欠かしません。今日も弾きはじめます。

でも何か調子がでません。弾きたくないのです。湿度計は

80パーセントを示しています。やっパリなー。弦はまだ変

えたばかりなのにベースの音がぼやけます。練習したくない

のは蒸し暑さのせいだけではありません。

カラッとした秋が待ち遠しいです。音がクリアーで弾いてい

ても楽しくなるから。

  

始めてギターに触れたのは、小学生の高学年だった

と思います。歳の離れた兄がギターを持っていて大切

にしていたから、いない時にこっそり触ってみました。

楽器は音を出すのが大変と言うイメージがあったから

開放弦(何も押さえない）をはじいて大きな音にビックリ

その時の驚きと感動は、何十年もたった今でも忘れられ

ません。

実際に自分がギターを弾くようになったのは、そんな事

が有ってから何年もたってからです。  

改めてクラシックギターの難しさは音のつながりだと

思います。途切れる事無く聞かせるには左指の瞬時の

ポジション移動が必要です。

ターターターと弾きたいところ多くの人は

ターンターンター（ンは小文字の方が感じがつかめや

すいのですがPC初心者で出来ない）となってしまいま

す。しかしこの小さな、ン(小文字）を取り除くには相当

の努力が必要です。

果たして自分の演奏はどうなのか、常に注意深く耳を傾

けています。


  

普段何げなく弾いている曲でも、生徒サンに教材として

提供する時は　フレージング　アーキュレーション等を

あらためて考え、新たな発見をしたりもします。

又、音のバランス・繋がり・リズムの正確さ等をよく

注意しますが、はたして自分の演奏はどうなんだろうと

チェックする習慣がつきました。

交流館で講師をさせて頂いて１年になりますが、教えて

教えられると良く言いますが、本当にそうだなと実感

しています。  

音楽理論で平行調ってありますよね。メジャー音階（ドレミ

～ド）の３度下に、光と影の様にマイナー音階（ラシド～ラ）

がくっついており、この２つの関係を平行調というのです。

若い時、自分は今どちらの道を歩いているのだろうかとよく

考えたものです。もう一本今歩いている道とは違う平行な道

が用意されているはず。そっちの道に行くにはちょっとした

勇気、それが人によっては何かの挑戦であったり、転職・告白

であったり様々です。でも自分がメジャーな道を歩いているの

に気付かず、無駄に事を起こして結果マイナー街道まっしぐら

なんて事もありえることです。

マァー年を取った今では、こんなめんどくさい事を考えたりは

しないですけれど・・・・。
  

子供の頃（15.6さい）ギターを始めたばかりで先生に習って

時は、教材としての楽譜は毎回手書きでコピーしていました。

(独奏用のギター譜をコピーするのは大変な作業）

それが最近ではコンビニで簡単に出来るし、今では我が家でも

PCの導入により出かけることなくコピーしています。

それにしても、よくもマーあの頃は毎回手書きでコピーをして

いたと感心します。それだけ夢中になっていたんですね。

今でもギターは大好きですが、あれほどの情熱はありませんね。

  

弦楽器の始まりは、狩りで弓の矢を放つ時に音がした

からと言われています。サテその弦は指とかバチとかで

弾（はじ）くのと、弓を使って擦（こす）るとに分かれ

ていくのですが、日本人は昔から弾く音に敏感な様です。

琴　琵琶　三味線　などみても分かりますよね。

音を出した瞬間から消えていく、１音１音大切にしてい

るんですね。



  

クラシックギターには専門誌「現代ギター」がありますが

先日久しぶりに興味ある特集が組まれていたので購入しま

した。創刊号は今から３０年位前ですが、私は創刊から

４年間分を持っていますがそれ以後は購入していません。

と言う事は２５年位前に、ギターに興味をなくすか止めて

いたのでしょう。

還暦を目前にした数年前、何かしたいという思いにかられ

再び始めました。



  

感動のメカニズムの１つだと思います

例えば健康な人が病気に成るとアー健康ってすばら
　
しいんだと感じるし、赤色が好きな人に赤色を見せて

次に黒色を見せ再度赤色を見せれば、その人には赤色

がさらに際立って見える事でしょう。

音楽でも幾ら素晴らしいテーマ曲があったとしても

それだけでは余り伝わらず、別物を入れ比較する事で

始めて分かってもらえる、みたい所があるようです。

その良さが分かった上でもう一度テーマを聞かせ感動

に導くのです。

A(テーマ)－B(副テーマ)－A(テーマ)

三部形式というのですが理にかなっていますね。之の

大型版がソナタ形式で、小型版をソナチネというんで

すよ。







  

最近ユーチューブでアコースチックギターを両手で曲芸

みたいに弾く若者をみて、ここまできたかと思いました。

私が思うにはたぶん電気を通してボリュームを上げ、触

れただけで音が出る状態にしてクラシックGでいえば

スラー、アコースチックGではハンマーオブ何とか奏法

の多用だと思います。すごいとは思いますが何曲か聞くと

飽きてしまうのは私だけでしょうか。

  

練習生に「何か１曲弾いてよ」といっても、中々きちっと

弾ける人はいません。なぜでしょう。それは今練習の曲に

精一杯で出来上がった曲は弾かなくなるからです。どうす

ればいいのでしょう。それはずばり、練習時間を多くする

事です。

新曲の練習時間プラス、つねに出来上がっている曲（レパ

ートリー)を弾く時間をつくる事です。

だいたい１日３０分程度では少なすぎますよ。


  

歳をとると暗譜(楽譜を諳んじる事）がなかなか出来ないし

覚えている曲もしばらく弾かないとすぐに忘れるし、指も

動かなくなるし困ったものです。でも良いこともあるんで

すよ。なんだと思います。それは人前でもあまり上がらない

事です。先週の小コンサートの演奏中も、時間の関係でここ

は繰り返さずいこうかと冷静に判断してました。あまりお客

さんを意識せずにすみました。

でもこれって単なる何かの始まりかもしれませんね。




  

あなたの趣味は何ですかと問われて、いいえ私は無趣味です

と答えられる方も多いと思います。交流館の生徒の皆さんは

勿論ギターが趣味と答えますが「彼今日来てないけど」

「アー今日はマラソン大会に出るからお休みです」「彼は？」

「別のサークルでクラリネットを」

その他にも　ピアノ　ハーモニカ　横笛　オカリナ　尺八

詩吟　カメラ　それと交流館に来るたび何冊も本を借りていく人

と多趣味です。

好きな事が一杯あれば、それだけ楽しく生きて行かれますよね。

私ですか？　私はギター意外あまり興味はないし。アーそうそう

お酒は大好きです。  

ギターとかピアノは、指のスポーツ的な要素が多分に

有る楽器です。あと一体何年ギターがひけるのでしょ

う。始めた頃は　禁じられた遊び　ばかり練習して

いたのですが、ある日指が動かずもうギターを辞める

時最後にこの曲を弾くのでしょうか。よく釣り人はフナ

で始まってフナで終わると言いますが、ギター弾きは

（私達の世代は特に）　禁じられた遊び　で始まって

禁じられた遊び　で終わるような気がします。

こんな事をフッと考える今日この頃です
  

曲の終わりはリタルランド（r i t) といって、だんだんゆっくり

そして小さくしていくのですが、これが意外と難しいようです。

と言うのもゆっくり過ぎると間のびして、曲をだい無しにして

しまうからです。それぞれの曲にあったゆっくりさが必要です。

それとだんだん小さくする右手のコントロールにも苦労して

いるようです。

色んな曲を聴いてその感じを養ったり、小さい音大きい音の

スケール練習もしっかりしてコントロール出来る右手を作りましょう。

  

７月からこの地方でも節電の影響で、自動車関連の

企業の休日が変わるみたいです。秋の発表に向けて

練習中のキラリ☆ギターメイツの何人かも参加でき

ないみたいです。

これからの練習をどうするのか？　当日には出てこ

られるのか？　色々と問題がでてきそうです。

皆さんのところはどうですか？
  

ここ一月の間ズート頭から離れなかった婦人会での

コンサートも無事終えて、これからは秋の交流館祭

に向けての取り組みです。キラリ☆ギターメイツ

全員の合奏で「ドナドナ」「四季の歌」「キラキラ星」

「ロマンス」を演奏させて頂くのですが、四季の歌が

一番遅れているようです。前半はいいのですが後半の

ロ短調に転調の方が弾けてません。i m が難しかったら

Pで構いませんからメトロノームテンポ８５に入るよう

にしかっり練習しましょう。



  

今までは「団塊世代のギター教室」でしたが、今回からは枠がらも一新し

名称も「哀愁のギタリストのモノローグ」といたします。モノローグとは

つぶやきと言う意味です。少しカッコつけて見ました。クラシックギター

種を中心につぶやいて行こうと思います。これからもどうぞ　ヨロシク